腰痛の治療で有名なのが、PLDDと呼ばれるものがあります。PLDDとはレーザー治療のことで、腰痛の中でも特に症状の重い、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の手術法として浸透しています。
また、侵襲性がかなり低く、入院の必要もないため、保存療法と手術療法の中間的な腰痛の施術法、として一般に認識されています。
PLDDでは、レーザーファイバーを椎間板の中央に照射することで、中身のゼリー状の椎間板を蒸発させ、内部の圧力を減圧させます。
このことで、圧力が減った椎間板にはみ出してしまったヘルニアが戻ってくることを期待します。
メスで切開することなく、針を刺すだけで施術ができますので、出血がほとんどありません。麻酔も局所麻酔ですので、体に対する負担が少なくなります。
PLDDの施術に要する時間は約10分前後で、その後、1時間から3時間程度安静に横になるだけで退院することができます。
この短期間の即効性により、特に若い世代のサラリーマンの方などには受け入れやすい腰痛治療法であると言われています。
従来の手術法では長い場合一ヶ月ほど入院することもありますので、費用は多少高くなりますが、仕事を休むことに比べたら大分マシになる、と思われる方も多いようです。
このPLDDを行う場合、熟練の技術が必要とされます。レーザーを照射する部位は綿密に計算されなければならず、レントゲン透視下での施術になりますので、病院や医師の選択には注意が必要です。
また、設備についても出来るだけ新しいものを用いることが望ましく、古いものでは入院が必要になる場合もあるようです。
このようにPLDDはメリットばかりということではありません。費用についても保険の適用が出来ませんので、多くの方はクレジットカードなどでローンを組むことが多いようです。
また、民間の保険が適用出来るかどうかをチェックしてから、手術されるという方も多くいらっしゃいます。
PLDDは入院が必要なく、1日で手術が終わるという大きなメリットがありますが、その分、保険適用がなく大きな費用が必要となりますので、悩まれる方も多いようです。