腰痛になる原因は様々ですが、そのほとんどは現代的な生活や仕事様式における間違った指向性にあると言われています。
運動不足になったり長時間のデスクワークを続けると、姿勢が悪くなってきます。悪い姿勢は腰への負担が大きく、血行が悪くなり、筋肉が硬まっていきます。
この状態を長く続けると腰は悲鳴を上げ、腰痛が出現します。腰痛治療の一つとして、体操を取り入れることで症状を改善していくことができます。
ポイントは腹筋と背筋を鍛えること、足の筋肉を鍛えることです。腹筋と背筋は腰周りの筋肉ですが、筋肉が衰えた状態では腰の骨を十分にサポート出来ません。
骨が骨だけの力で動作を制御することは不可能です。筋肉が十分にサポートできて、初めて正常な動作が出来ると言えます。
また足の筋肉、特に太股やふくらはぎの鍛錬は重要です。足が重いまま生活をしていると、腰に負担がかかってきますが、足を鍛えれば、その結果、腰まわりの老廃物をよく排除し、栄養を行き渡らせることも出来るようになります。
腰痛の体操は痛みが大きい場合にはなるべく避け、安静にすることが大切です。仕事をしなければならない場合は、終えた後で十分にストレッチをして、筋肉をほぐし、痛みを早く解消してすることが求められます。
慢性期に入って経過も良好な場合、また手術をした場合、リハビリにおける治療が大切になってきます。
まず最初は簡単な歩行運動等から開始し、徐々に日常生活が問題なく出来るように色々なリハビリを取り入れていきます。
リハビリはただ漠然と行っていても、高い治療効果を得ることはできません。どこをどう改善したいのかを明確にしていくことが大切です。
例えば、水中での運動が良いからといってとりあえずプールに入って歩いてみるというばかりではなく、腰痛を改善させるために、治療効果の高いものを取り入れることが必要です。
筋肉の柔軟性、そして稼動範囲の回復、筋力アップや動作速度の改善をしていくことで、腰部は徐々に正常化していき、腰痛は改善されていきます。