腰痛には体操が効果的だとよく話を聞くことでしょう。しかし、実際に実践された方の中には、かえって痛みがひどくなった、という方も多いようです。
このような方の多くは、保存療法をしながらよく効くと言われているものを実践したということのようですが、どのようなものを選んで実践されたのか、その根拠などははっきりしません。
保存療法をしながら体操を行って、改善が早まったというケースも多くありますので、まずは症状にあったものをきちんと選んでいくことが大切だと思います。
色々な方法がありますので、まずは現状どのような症状があるかを確認した上で、最適な方法を選択すべきです。
また、痛みがあまりにも大きいという場合には逆効果になる場合がほとんどですので、痛み止めを打ったり安静にするなど、他の治療方法の効果が出てから実践するべきです。
腰痛体操でポピュラーなものとして、ウイリアムス体操やマッケンジー体操が上げられます。ウイリアムス法は腰を前かがみにすることを基本としたものです。
また、腰椎の前彎が強まっている状態を修正するために行われるもので、椎間関節が原因である腰痛や、体を反らした時に腰痛が大きくなる傾向のある方には特に有効です。
よく腰痛の場合に効果が高いといわれる、腹筋と背筋を鍛えたり、また症状によっては太股の裏側のハムストリングをストレッチすることもあります。
腰椎の前弯を減らせば、脊柱管を作る椎間孔を広げることができます。そして脊髄の圧迫を取り除くことになり、痛みがまったく無くなってしまいます。
膝を立てて腹筋をしたり、その体勢が膝を抱え込んだりすることで、腰や背中の筋肉をストレッチすることができ、もちろん腹筋を鍛える事もできます。
マッケンジー法はこれとは逆に腰を反らせることを基本とした体操になりますので、実施する前に必ず医師に相談をし、その有効性を検討してもらう必要があると思います。