腰痛と運動には深い関連性があります。腰痛になる方のほとんどは、腰周りの筋肉に衰えが見られます。また腰痛を改善する場合も、体を動かしていくことが治療において、とても重要な意味を持ってきます。
特に腹筋と背筋の力を向上させることが大切です。これらの筋肉は通常何もせずに立っているだけでも、腰を支えるために力を貸していると言えます。腹筋や背筋によく喩えられるのがコルセットです。
コルセットを装着して腹圧を高めると、コルセット自体が骨を支えている状態になります。コルセットを装着していると、腰がかなり楽になるという方は、それだけ筋肉が長期にわたって弱っていた証拠と言えます。
スポーツジムやリハビリ用のジムなどに通って器械を使用する場合もあれば、自宅で日本間の1畳程度のスペースがあれば器具も何も使わずにできるという方法もあります。
腰痛がある場合は、ジムに通うというのもしんどいものですので、自宅でのリハビリを始めのうちは試行してみるという方は多いようです。
腰痛運動にも様々ですが、病態によって前かがみになるほうを鍛えるか、反る方向により重点を置くか、の2つのパターンに分けることができます。
マッケンジー法と呼ばれる比較的新しい方法は、基本的に反る方向に体を曲げることを基本とした方法です。
日本では古来から、腰を反る動作は禁忌として扱われてきましたが、欧米などで高い評価を受けるようになってから、日本でもこのマッケンジー法が注目を浴びるようになり、今では整形外科でも取り入れているところが増えています。
また、ストレッチをすることも忘れてはなりません。筋肉を使えば、筋肉は緊張し、硬くなってしまいがちです。
この筋肉を毎日ストレッチして伸ばし、その弾力性にしたがってやわらかい筋肉にしておく必要があります。最初は一日10分も採れば充分ですので、出来るだけ毎日継続させることが大切です。