腰痛治療において、急性期の痛みを乗り切るためによく使用されるのがコルセットです。しかし、コルセットを常用すればするほど、腰を守るための筋肉を弱めてしまうという弊害が心配になってきます。
このコルセットの代用となる装具として、コルセットよりも狭い範囲をカバーするベルトや、テーピングなどがあります。腰痛ベルトなどはよく紹介されているので知っている方も多いかと思います。
しかし、腰痛のテーピングについてはあまり話しを聞いたことが無いという方も多いようですが、コルセットよりも筋肉への負担、緊張感が少なく、症状や部位に合わせて、それぞれに最適な方法を見出すことがしやすい方法です。
腰痛があるという場合、まず腰から背中にかけての筋肉が緊張しがちですので、この部位にテープを貼ってサポートする場合が多いですが、この場合、裏側に剥離紙がついている、キネシオタイプのテープを用いる場合が多くあります。
テープ自体も伸縮性のあるタイプで、カイロプラクテイックなどではとても広く用いられています。貼る場合の姿勢はちょっと前かがみになるような感じです。この状態で骨盤の出っ張った骨のあたりにまず端を貼り、肩の甲骨のあたりまで伸ばします。
これを左右に貼ります。背中に縦に2本の線を描くように貼れば終了です。この状態で背中を真っ直ぐに伸ばしてみて、痛みがあったり皮膚に張りなどがなければ問題ありませんが、後で剥がした後にかぶれなどがないかどうかもチェックすべきポイントです。
また、テープを貼った状態で筋力トレーニングをしたり、ストレッチをすることも可能です。コルセットの場合は外すことが前提になりますが、汚れてこなければずっと有効です。
またこの方法は基本的なものですが、他にも色々な方法があり、またテープ自体にもチタンを配合したものなど、高価なものから安価なものまで様々です。最初はカイロプラクテイックなどで貼ってもらい、その感じを掴んでいくと効果もアップすると思います。