妊娠すると必ずと言っていいほど現れるのが、腰痛の症状です。特に妊娠中期から多くなりますが、程度の差こそあれ、妊娠されたほとんどの方が腰痛を覚えるといってもいいと思います。
また、重い体を引きずるように動かしているだけでは、腰痛はなかなか改善はされていきませんが、産婦人科では必ず腰痛を解消する体操の仕方などを指導してもらえますし、インターネットや書物などでも効果的な体操のやり方が多く紹介されています。
やはり、むやみに体操をするのではなく、正しい体操のやり方を取り入れることが肝心です。妊婦さんのストレッチ体操として、まず四つんばいになって、体を充分にリラックスさせ、そのまま両手を開き、前方へ滑らせてからちょうど猫が伸びるような姿勢を取る、体操があります。
この体操をすることで、肩や背中、腰までが上手にストレッチできます。筋肉の緊張を和らげるためにストレッチすることは大切です。
あまり無理をしないように、伸びた状態は10秒程度維持するのが良いと思います。人それぞれ体力は違いますので、それぞれの体力に合わせて何回か伸びを繰り返します。
椅子を使用する体操のやり方として、椅子に深めに座り、手のひらを外へ向けて組み、腕が前方に目いっぱいに出せるようにします。
また、背中を丸め、腕を強く伸ばしたり、緩めたりをします。これは腰痛の改善、そして予防にも効果がある方法です。
腰が痛い場合、腹帯というものを使用して腰を温めたることにより、痛みを防ぐことが出来ますが、その種類は多く、なかなかマッチしたものが見つからないというケースも多いようです。
この腹帯をしながら、正しい姿勢を保つように心掛けることも大切です。特に重さを意識しすぎて、腰を後ろ側に反らせるようにばかりしていると、腰痛を悪化させてしまいがちです。
マタニティガードルを常に着用したり、ちょっと重いものを持つ場合には、荷物に手や上体をよく近づけてから、ゆっくりと持ち上げるように心掛けるだけで、腰にかかる負担を軽減出来ますので、実践されることをお勧めします。