腰痛の予防や治療において、体操を取り入れることは大切です。無理のない運動として、腰の痛みの原因を取り除く運動をすれば、腰の痛みを改善しながら、痛みを再発しにくい体を作ることが出来ます。
マッケンジー法など、色々なものがありますが、普段テレビなどでよく見るタイプのものとして、NHKで紹介されている腰痛体操があります。
「今日の健康」という多くの方が視聴されている番組で紹介された、ロコモ体操をご存知の方は多いようです。このロコモという言葉はあまり耳慣れない言葉ですが、ロコモティブシンドロームの略です。
骨や筋肉、また関節などが衰えてくると、骨折などの事故を起こしやすくなったり、体が思うように動作出来なくなって、仕事も手がつかなくなったりする症候群のことですが、このロコモは特に腰や膝などの痛みがもともとの原因となる場合が多く、特に日本人に多い腰痛は最も可能性が高いと言われています。
ロコモはこの原因となる腰の痛みに効果があり、将来に備えて衰えを予防していくことが可能です。すでに腰の痛みに悩んでいるという方にとって、姿勢を矯正して、股関節の異常を正していくたに効果的です。
また、体操をする前に、高血圧や心臓病、ヘルニアにかかっている場合は医師に相談してからするようにすべきです。
腰の痛みに効果のあるロコモには丸まり体操というものがあり、仰向けになってひざを抱え、そのまま胸のほうへ引き寄せることが基本です。
この状態で背中を出来るだけ丸め、10秒程度静止させ、また仰向けの状態に戻るということを数回繰り返します。
特に腰痛の方は反る姿勢が良くないため、前かがみになることで痛みのもとになる部位を矯正し、ストレッチすることができます。
また、おしり上げ体操という動作では、仰向けで両手を床などについて、臀部をゆっくりと持ち上げて10秒ほど静止します。筋力が必要ですので最初は無理をしないで軽く試行する程度にし、徐々に力を入れて試していくのがよい方法です。
このようにロコモはには色々な種類のものがありますが、自分の症状に合わせ、無理をしない程度に徐々にやっていくことが大事になってきます。